廃番にしない

1988年[生活収納家具]を開発するにあたり、コンセプトの一つとして絶対に廃番にしないことを第一前提に開発が始まりました。

では、どのような商品を開発すれば廃番にせずに愛着を持って永く使っていただけるか。骨格がしっかりとした丈夫な作りであること。使いやすいこと。経年による汚れや劣化を最小限に抑えること。家族の成長による持ち物の変化に柔軟に対応できること。引っ越しの際にも次の住まいで快適に使えること。万が一破損が生じても可能な限り修理できる体制を整えること。

[生活収納家具]を使い続けて、将来買い足しを考えているお客様を裏切りたくない一心で、商品を廃番にせずに作り続けてきました。その甲斐あってリピート率は35%を超え、製造面においても長年の創意工夫により、高品質なプロダクトとなっています。

近年、サスティナブルなモノづくりが話題になっています。

開発当初に、《廃番にしない》と決めたことが、結果として廃棄物を出さずにCO₂の削減に役立つなど当時は考えもしなかったことですが、30年後にこのような形で社会の役に立っていることをモノづくりを生業とする企業として嬉しく思っています。さらに子供たちの未来のためにも、簡単には廃棄物にならない良質で永く使えるプロダクトを作り続けます。

大谷産業株式会社 代表取締役 
大谷竹男



ギャラリー収納 製品づくりのコンセプト 
カタログ「日本の暮らし」前書きより